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らんたん・そさえて 上映企画 vol.3
恐怖をつむぐ手 水木洋子と新藤兼人
─ホラー映画と脚本を考える─
ABOUT
映画上映およびzine制作を行う〈らんたん・そさえて〉とアテネ・フランセ文化センターによる、共催上映企画第3弾。今回は木下千花氏がリーダーをつとめる科研費プロジェクト「日本における脚本と女性映画人」のレクチャーと連携する運びとなりました。
第1部の上映では、60年代の日本映画から、ジェンダー表象が色濃く立ち上がりやすいジャンルであり色眼鏡で評価されやすいジャンルともいえるホラー映画をピックアップ。文芸ぷろだくしょんにんじんくらぶが製作しカンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した水木洋子脚本作品『怪談』(監督:小林正樹)と、新藤兼人が脚本・監督をつとめ海外でカルト的な人気を誇る『薮の中の黒猫』を上映します。
第2部のレクチャーは科研費プロジェクト「日本における脚本と女性映画人」主催のイベントにつき入場無料。木下千花氏と『姫とホモソーシャル』でサントリー学芸賞を受賞した鷲谷花氏が、第1部の上映作品をもとに、ホラー映画の身体性や脚本の翻案などについて論じ合います。
映画─とりわけホラーがお好きな方はもちろん、脚本家・水木洋子や新藤兼人に興味がある方、フェミニズム表象や批評に興味のある方、進路を考えている学生さんなど、あらゆる方にとって楽しみ学べる機会となれば幸いです。
●上映会詳細●
◎日程:2026年4月11日(土)
◎開場 12:30/上映開始 13:00
◎場所 アテネ・フランセ文化センター(東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F)
◎タイムテーブル
12:30 上映チケット販売/レクチャー整理券配布 開始
【第1部 上映】
13:00 『怪談』(161分)
16:00 『薮の中の黒猫』(99分)
【第2部 レクチャー】
18:00 紹介
18:05 鷲谷花「怪談を語る口、聴く耳」(約30分)
18:35 木下千花「水木洋子と『怪談』翻案について」(約30分)
19:05 鷲谷・木下と司会による鼎談(約30分)
19:55 質疑応答
◎入場料
第1部/上映:一律2,200円(当日券のみ/2本立て/入れ替えなし)
第2部/レクチャー:無料(JSPS科研費25K00410助成による)
※第1部のチケット販売と第2部の整理券配布は12:30より開始
◎注意事項
▲プリントの状態により、映像や音声が良好ではない場合がございます。
▲恐れ入りますが、今回上映のプリントに字幕はありません。
▲第1部と第2部の間は入れ替えがございます。
▲会場外にてらんたん・そさえてのzineりんどう第1号『まるごと水木洋子』を会場価格1200円にて販売します。当日の会場で第2号のお取り扱いはいたしませんのでご注意願います。
▲領収書対応はいたしておりません。悪しからずご了承くださいませ。
▲会場側およびらんたん・そさえて側に、持ち帰り用の袋のご用意はございません。第2部に参加してリーフレットを受け取る方やりんどう第1号を購入予定の方で身軽な格好でいらっしゃる場合は恐れ入りますが、適宜マイバック等をご持参ください。
◎開催団体
【第一部】
主催:らんたん・そさえて
共催:アテネ・フランセ文化センター
協力:東宝株式会社、近代映画協会
【第2部】
主催:科研費プロジェクト「日本における脚本と女性映画人」
協力:アテネ・フランセ文化センター、らんたん・そさえて
アテネ・フランセ文化センターの上映企画ページ:https://athenee.net/culturalcenter/program/ky/kyoufuwotsumugute.html
上映会についてのお問合せ先:lantern.societe▲gmail.com ※▲を@に変えてください。

●上映作品紹介●
『怪談』

1965年/161分/カラー/35mm/シネマスコープ
製作:文芸ぷろだくしょん にんじんくらぶ/配給:東宝
監督:小林正樹/脚本:水木洋子/製作:若槻繁/撮影:宮島義勇/音楽:武満徹/美術:戸田重昌/原作:小泉八雲『明暗』より「黒髪」、『怪談』より「雪女」「耳無芳一の話」、『骨董』より「茶碗の中」
出演:三國連太郎、新珠三千代、仲代達矢、岸惠子、中村嘉葎雄、中村翫右衛門、志村喬、杉村春子、中村鴈治郎、佐藤慶、宮口精二
小泉八雲が記録した伝承や怪異譚から水木洋子が4作品選んで翻案。当時の芸術の粋を集めた迫力ある美、豪華出演陣による競演、莫大な製作費などから話題を呼んだ。第18回カンヌ国際映画賞で審査員特別賞を受賞。

『薮の中の黒猫』
1968年/99分/白黒/35mm/シネマスコープ
製作:近代映画協会・日本映画新社
監督・脚本:新藤兼人/撮影:黒田清巳/音楽:林光/美術:丸茂孝、井川徳道
出演:中村吉右衛門、乙羽信子、太地喜和子、佐藤慶、殿山泰司
戦さで遠方へ行った男(中村吉右衛門)の帰りを待つ間に無惨な死を遂げた嫁姑は、夜ごと化けて武士の生き血を吸う妖怪へ転生。功をなし出世した彼は、何も知らぬままその討伐を命ぜられる─。カルト的人気を誇る一作。
●登壇者紹介●
◎鷲谷花・・・:映画学・日本映像文化史研究。単著『姫とホモソーシャル:半信半疑のフェミニズム映画批評』(青土社)、共編著『淡島千景:女優というプリズム』(青弓社)。昭和期の幻灯(スライド)の調査研究及び上映活動も実践中。
◎木下千花・・・東京大学大学院総合文化研究科修士課程ののちシカゴ大学大学院にてPhDを取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2016年に法政大学出版局より刊行した『溝口健二論 映画の美学と政治学』により第67回芸術選奨新人賞(評論等部門)を受賞。
お二人の著書。向かって左が鷲谷花さん『姫とホモソーシャル』(青土社)、
右が『溝口健二論 映画の美学と政治学』(法政大学出版局)

↓↓第2部参加者の方には、会場限定配布リーフレットのご用意がございます↓↓

『恐怖をつむぐ手 新藤兼人と水木洋子
──上映作品解説とホラー映画論考』
◉第1部上映作品解説
『怪談』 担当=荒木裕子
『薮の中の黒猫』 担当=池元慎
◉論考
△「水木洋子の未映画脚本作品『悪霊』を読む」宮本法明(批評家)
△「怪猫映画と女優の身体──いかがわしさと見世物性の系譜」志村三代子(日本大学芸術学部教授)
イラスト:根矢涼香
装丁・組版:戸塚泰雄[nu]
発行協力:原田麻衣
編集:荒木裕子(らんたん・そさえて)
発行:科研費プロジェクト「日本の脚本と女性映画人」(JSPS科研費25K00410助成による)
